もす!mammaです。前々回のエントリについてのtweetが200RTを超えてビビってます。
このブログのアクセス数もいままで見たことも無いような数字になってます。
ありがとうございます。
というわけで、ちょこちょことメールやtwitterのDMやreplyで情報を頂いているので、現状で問題の自費出版商法(疑い)のボカロコンピについて僕が把握している事をまとめておきます。
■楽曲権利の取り扱い1.著作者に残したまま
2.コンピCD収録やプロモーション等以外に業者が使用する事は無い
3.JASRAC等の著作権管理団体に管理されている曲での応募は不可
どうやら、著作権をはじめとする作品の各権利は著作者に残したままのようです。
管理団体に管理を委託している作品を勝手にCD収録できないので、3は当然の事ですね。
この点については特に問題は無いように思われます。
■作品の応募から採用までのフロー1.音源を送る(応募者)
↓
2.審査(業者)
↓
3.当否を連絡(業者)
↓
4.参加費用を入金(応募者)
↓
5.正式採用
※応募締め切りは6月末
このフローも普通の流れのように見えますが、問題は4です。
これについては次項で。
■お金に関して1.審査に合格した応募者が楽曲をCDに収録してもらうには、「エントリー費」として1曲につき30,000円を業者に支払う
2.エントリー費の名目は、全国流通費用、配信手続き費用
3.CDの売価は3,150円(税込み)
4.作者へのバックマージンは、手売りの場合50%、流通の場合1%(4半期ごとに清算)
気になるのは「エントリー費」ですね。
流通費用をなんで楽曲提供者が負担しなければいけないのか不思議です。
また、バックマージン(印税)の設定もおかしい。
手売りで20枚売れば、まずエントリー費の元はとれます。20枚程度なら売れるかもしれない、という微妙なラインを設定しているところが憎らしいです。
多分、楽曲提供者が手売りをしようとしたときは、楽曲提供者が業者に価格の50%を支払ってCDの現物を卸してもらうのだと思われます。
つまり、売れても売れなくても、その分は業者は痛くも痒くも無い、という事ですね。
在庫を抱えてあわあわするのって、マルチ商法の末端従事者によくある光景。それと同じ事が起こらない事を祈るばかり。ただ、ノルマはないらしいので、手売りする自信が無ければ仕入れなければよいこと。
でもって、もう1つのバックマージン。流通の場合の1%の方。業者はこれを「印税」と説明しています。
「1%って少ない!」と思う方もいるかもしれませんが、メジャーレーベルでも新人アーティストなら1%程度は相場です。さらに、コンピの様に複数のアーティストが関わっている場合は、1%を更に権利者の数で割った分が支払われます。
単純化して説明すると、10人のアーティスト(全員が自曲を作詞・作曲・歌唱しているとする)が参加したアルバムの定価を3,000円とした場合、1人に入る印税は1枚当たり
3,000×0.01÷10=3円となります。
そう考えると、このコンピCDは条件が良いように見えますが、実は1つ落とし穴があります。
通常、印税というものは、CDをプレスした時点で発生します。5,000枚プレスした場合、先の例に当てはめると、
3×5,000=15,000円が1枚も売れなくてもアーティストに支払われるのです。
この問題のコンピCDの場合は、1枚売れたときに1%が支払われ、圧倒的に業者有利の契約内容です。
■締め切り前に採用通知フローのところで紹介しましたが、応募の締め切りは6月末となっています。
普通に考えれば、選考は締め切り後に行われ、当否の連絡は更に後となると思うのですが、既に採用通知が届いて「CDに収録を希望する場合は○日までにエントリー費を支払って下さい」という内容の連絡が行っている応募者もいるようです。
この事例をみると、当選商法やオーディション商法みたいな感じです。
まあ、コンピCDをいっぺんに複数枚だすつもりなら、良い曲を早めに確保するという可能性もあるにはありますが、僕は「エントリー費名目のカネを集めるのが目的じゃね?」と勘ぐってしまいます。
と、まあ、こんなとこです。
■(おまけ)mixiのメッセージを読んだ時に個人的に不審に思った点1.企業の代表という立場の人がビジネスの文章でハンドルしか名乗ってない
2.絨毯爆撃的にメッセージを送っている
3.権利の扱いや金銭に関する事に1つも触れられていない
4.消費者問題ウォッチャーとしての勘
会社の事業としてコンピCDを作るために楽曲提供者を募集しているわけですから、mixiのメッセージといえども、企業が発する公式な文章なわけです。
その公式な文章にmixiのハンドルだけで本名を書かないって、企業の代表としてどうなのよ?って事です。
そして、2にいたっては、数打ちゃ当たる的な出会いサイトのspamメールと変わらない事してます。良識のある企業はそんな事しません。
契約するにあたって判断材料となる大事な事柄を簡単にでも触れていないのも減点です。
でもって、最終的には10年以上消費者問題ウォッチャーを続けている僕の勘です。悪徳商法業者の勧誘や広告の文章を数多く読んできた経験による勘と言っても良いです。
あと、いわゆる「有名P」にはこの業者からコンタクトはあまり無いみたい。
4年近くVOCALOIDで遊んでいる僕ですが、VOCALOID界隈の事は詳しくないので、誰が「有名P」なのかもよくわかりませんが、twitterなんかで調べてみた僕の観測範囲では、という事です。
■まとめ色々とあやしい点を挙げていきましたが、僕はまだクロと言い切れません。
確実にクロだという根拠が見つからないので…
ただ、かなりクロに近いグレーだと判断しています。
もし、僕の友人や知り合いに「このコンピに応募してみよう思うんだけど」とか「このコンピどう思う?」等と聞かれたら、迷わず「やめておけ」と言います。
いまのところ、判っている費用はエントリー費の30,000円だけですが、「売れるようにするには宣伝が必要」等といって、宣伝費やコンサルタント費等の名目で金銭を要求する事があるかもしれません。自主出版商法では、そのような被害が一番大きいのです。(追記:2011/06/21)先方から「プロモーション費は100%自社負担です。」とのご連絡を頂きました。エントリー費以外の費用はかからないようです。MA ENTERPRISE JAPAN様並びに読者の皆様にご迷惑をかけたことをお詫びいたします。(追記ここまで)参加を考えている人がいたら、ちょっと冷静になって考えてみてください。
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引き続き、この件に関して何か情報がありましたら、ブログのコメントでもメールでもtwitterでも、手段はなんでも良いので、情報をお寄せください。
メールやDMで頂いた情報の情報源は秘匿する事をお約束します。
来週はGUMI聖誕祭だ…
曲は仕上がるかなー
では、また。