アドベントカレンダーにエントリーしたものの何をテーマに書こうかと決めていなかったわけで、一応、エントリーした時に「ド素人がインスタンスを建てちゃったお話」なんて表明していますがどうなることやら。
本当はBABYMETALのMOAMETALがいかに素晴らしいかを書きたい。
とりあえず自己紹介
いまや日本だけでなく海外でも活躍する(むしろ日本での活動のほうが少ない)BABYMETALのファンのインスタンス
BABYMETAL.PARTY を運営しているmammaです。
主なMastodonアカウントは
常駐しているのは自分のインスタンスのbabymetal.partyとmstdn.beer。
このブログは?
もともとVOCALOIDを使って曲を作ってニコニコ動画に投稿していた時にその活動の告知と言うか宣伝と言うかVOCALOID周りのことや音楽の事を書くために立ち上げたブログです。
しかし、2014年にBABYMETALにはまってからは、ほぼBABYMETALに関してだけで、さらにBABYMETAL.PARTYを立ち上げてからMastodonのことばかりになってます。この記事もそうです。
Mastodonとの出会い
2017年4月11日、いつものようにTwitterを見ていると誰かがシェアしたかRTでまわってきた
Asciiの記事が目に留まったのです。
一通り目についた新しいSNSには登録してみる癖がある僕は、この記事を読んで「今までのSNSと何か違うのかな?とりあえず覗いてみるか」と記事の参照リンクにあったmastodon.socialにアクセスしてみたのですが、その時は新規登録を受け付けていない状態でした。
仕方なく他のインスタンスを探すことに。
.tokyoドメインのインスタンスがあったので「日本人が運営しているのかな?」と思ってSign Inしてみても待てど暮らせどメールが返ってこない。で、当時 .social の次にユーザ数が多かった .cloud にアカウントを作りました。
使い方はTwitterライクなのですぐ慣れ、Local Timeline と Federated Timeline という2つのパブリックTLの違いをなんとなく理解しながら目に留まったユーザを片っ端からフォローしていっていました。
この頃知り合った人達は後に自分のインスタンスを持つようになる人が多いですね。
.nil.nu そして.jp
.cloudはフランス人が建てたインスタンスでもともとヨーロッパ圏のユーザが多い場所で英語でのコミュケーションが主でした。
Asciiの記事の影響で大量流入した日本人の読めない日本語tootに戸惑う先住民も多かったように思われます。
LTLでは日本人ユーザの間で彼らに配慮して英語も併記してtootするべきではないかなんて議論もおこったりおこらなかったり。
そんな時に勇者が立ち上がったのです。そう、日本のMastodonユーザなら誰もが知るぬるかる氏です。
彼が建てた mastdon.nil.nu には日本人ユーザが集結し数度のサーバダウン、データ吹っ飛びを経験しながら mstdn.jp に成長し個人運営にもかからわずユーザ数世界一のインスタンス(当時)になったのです。
ド素人がインスタンスを建てちゃったお話
ようやく本題。
.cloud や .jp 、その他の小さないくつかのインスタンスで遊んでいるうちに、自分でもインスタンスを作りたい欲求が高まっていきました。
僕のまわりでもお一人様インスタンスや小規模インスタンスを建てる人が増えてきて、ネット上にはインスタンス構築のノウハウが集まりつつありました。
しかし、僕は「Linuxってなんかカッコイイよねー」「Ruby?僕はヨハネちゃんのほうがいいなー」くらいのド素人。
前世紀の個人ホームページが盛んな頃にperlで書かれたフリーの掲示板スクリプトを見よう見まねで少し改造して遊んでたくらいの経験しかありません。
僕がインスタンスを建てるなんて難しいかもね、なんて思ってたら、さくらインターネットが『さくらのクラウド』に自動でインスタンスを構築できるスタートアップスクリプトをリリースしたので、「これだ!」と思いほぼ勢いだけで建ててしまいました。
さくらインターネットに問い合わせした時に2万円分のクーポンを貰ったのも大きな後押しになりました。ちょろい。
構築はスクリプトがが自動でやってくれるといっても、僕はサーバを触ったこともないド素人です。スクリプトが何をやっているかすら全く理解できていません。
そんなんでも、SNSを作れてしまうのが恐ろしくもあり楽しくもあり。なんとなく個人ホームページブームの頃にHTMLやperlの入門書を読みながら自分のWEBサイトを作って遊んでた頃を思い出したりもしました。
一応Linuxの入門書は買ったんですよ。
さくらインターネットでクラウドを借りる前に自分のWindowsPCにVM VirtulBoxをインストールしてCentOS環境を作ってLinuxに少し慣れておこうと思いまして。
巻末のコマンドの説明の部分くらいしかあまり読んでないけど。
Mastodon本体がアップデートするたび自分のインスタンスもアップデートするんですけど、最初にぶち当たった壁はここです。
まず、githubの使い方がわからない。リポジトリ?pull?master?コミット?なにそれ美味しいの?状態。
とにかくわからないことはググる。だいたいqiitaの記事が引っかかる。記事を読んでもわからない単語やコマンドが出て来る。またググる。だいたいqiitaの記事が引っかかる。これの繰り返しです。
こんな行き当たりばったりの運営じゃそのうちサーバ飛ばしそうだなと思ったので、自分のWindowsPC上に作ったCentOS環境にネット上の記事を参考にしてDockerを使わずにローカルなインスタンスを建てて、アップデートの予行練習なんかもするようになりました。Dockerを使わなかったのはさくらのスタートアップスクリプトで構築したインスタンスはDockerを使ってなかったから、同じような環境にしようとして。
これのお陰で、幾つかのトラブルは未然に防ぐことが出来ました。4/26から稼働していますが、今のところデータを飛ばすとかの大きなトラブルは起こしていません。
インスタンスのカスタマイズ
とにかく、どのインスタンスを見ても同じ画面なのも面白くないので、自分のインスタンスくらいは少しくらい独自性を出そうと思いました。
しかし、独自機能を作るほどの知識もスキルもないので見た目だけ。
BABYMETALのテーマカラーが黒と赤なので赤っぽい感じに。
tootのフォームの下の空白がもったいないのでインスタンのtootに関するルールを表示してみたり。
BABYMETALには『4の歌』という曲があってBABYMETALファンにとっては4は特別な数字なので、tootの文字数制限を444文字にしてみようかとも思っています。ソースコードのどの部分を弄ればよいかは大体わかってきた。
インスタンスのルール
インスタンスを建ててちょっとしてからルールの制定をしました。
BABYMETALインスタンスという性質上、放っておいたらWEB上にあるBABYMETALメンバーの写真や出版物のキャプチャやBD/DVDからリッピングした動画などが共有されるという恐れがありました。TwitterとかFBとか見てもそうですよね。
個人運営のSNSなので何かあればお咎めは僕に来る。そんな事態を未然に防ぐために、自分が権利を有していないものの共有は控えてもらうようなルールにしています。
何でもかんでもtootするなでは何もtootできなくなりそうなので、明らかに違法なBD/DVDのリッピング映像は完全NG(GIF化したものも)、ファンアートや写真などに関しては作者や出典を必ず記すこと(引用元を明確にする)としています。
ほら、僕も「この最愛ちゃん(MOAMETAL)かわいい。見て」ってやりたくなるかもしれないじゃないですか。
ルール制定直後は無視して出典を明記しないで画像を共有する人もいましたが、いまは皆さんがちゃんと守ってくれています。守ってくれている人だけが残っているとも言えます。
まとめ
Mastodonはユーザとしてどこかのインスタンスにアカウントを作って交流するのも自分の城(インスタンス)を持って運営しながら交流するのも楽しいツールです。
BABYMETALのライブでピットでモッシュするのもスタンド席からステージとフロアを俯瞰で見るのもどちらも楽しいのと同じです。同じかなー?
今はムトーのような無料で自分で構築しなくても自分のインスタンスを持てるサービスもあって、とりあえずインスタンスを建ててみたいという人でも簡単に出来るので興味があればやってみても良いと思いますよ。
必要な知識やスキルは向上心さえあれば運営していくうちに付いていくはずです。僕自身、この半年ちょっとでだいぶ覚えました。今ではコンソールでコマンドを打つのもドキドキしないです。最初の頃は「失敗したら怖いなー」とか思ってドキドキしながらEnterキーを叩いてた。
これからも少しずつ知識を増やしながら細々とインスタンス運営を続けていけたら良いと思ってます。
最愛ちゃんかわいい
真理。
偶然にも昨日のなちかさんから3日連続で、なんとかぷらすとかいう某赤いSNSのユーザが続くことになります。